『嫌われる勇気』 岸見一郎 古賀史健
おすすめ度★★★★☆
【内容】
・世界と人生はどこまでもシンプル
・今日から誰でも幸せになることができる
・自分らしく生きる、嫌われてもいいから
人はみな自らが意味づけをほどこした主観的な世界に住んでいる
→世界がどうであるかではなく、自らがどんな意味付けをするか
→人生を変える勇気があるか
アドラー心理学とは
・心理学の3大巨頭の内の1つ
・「目的論」を採用
目的論と原因論は反対の立場
原因論:過去の原因を重視、ex)過去のトラウマから引きこもりになる
目的論:現在の目的を重視、ex)引きこもりたいから過去のトラウマを持ち出している
→真の目的(親の注目を引くため)
アドラー心理学は過去のトラウマを否定
・「何があったか」ではなく、「どう解釈した」か
「大切なのは何を与えられたかではなく、
与えられたものをどう使うか」
・人の性格や気質はその人自身が選択している(先天的なものではない)
→再び性格を選び直すことが可能(変わる勇気さえあれば)
自分の性格が変わらないのは、その人自身が「変わらない」と決心しているから
→その方が楽だから
ex)赤面症だから好きな人に告白できない
→赤面症という症状を利用し、失敗の言い訳を作り、自分がフラれて傷つくことを回避
ex)学歴が低いから就活成功できない
→辛い努力をしたくない、遊びや趣味の時間を犠牲にしてまで変わりたくない
・自慢している人は、劣等感を感じているに過ぎない
・人生は他者との競争ではない
他社との比較ではなく、自分がどんな意味付けをするか
自分が自分である方が大事
他者を「敵」ではなく「仲間」としてみる
・「仕事」、「交友」、「愛」の3つのタスクを乗り越える
「仕事」の対人関係、親友、愛人の順で難しくなっていく
・「人生の嘘」・・・様々な口実を設けて人生のタスクを回避しようとすること
・全ての悩みは対人関係からきている
・承認欲求は不必要
「あの人」の期待を満たすために生きるのは疲れる
だったら嫌われていい
自分は自分、他人は他人だから他人の人生に干渉しすぎない
→「課題の分離」
・対人関係のゴールは「共同体感覚」
共同体感覚・・・他社を仲間だとみなし、自分の居場所を感じられること
所属間を手に入れるためには、他社に貢献する必要がある
・対人関係で躓いたら、「より大きな共同体の声を聴け」
ex)高校<全国の高校
・「自己への執着」を「他人への関心」へ変換する
自分に変えることができる部分と変えることのできない部分を見分ける
・「縦の関係」を捨て、「横の関係」に
「縦の関係」になることで劣等感が生まれてしまう
他者を評価しない
・自己肯定ではなく、自己受容
自己肯定・・・今日はたまたま運が悪かったから、本当の自分は100点
自己受容・・・60点を受け入れて、点数伸ばすにはどうすればいいか考える
ダメな部分を受け入れる勇気
・他者を一切疑わずに信じる
・目標をゴールに置いて生きるのではなく、「今、ここ」を本気で生きる
・人生の意味はあなたが自分自身に与えるもの
自分の道を行き、その道で他社に貢献する
【感想】
かなり評判がいい本で、複数の友達から勧められたので読んでみました。
結果、自分の中で新しい価値観というか考え方が生まれた気がします。
読んだら人生観変わるとまでは言わないけど、新たな視点というものを得ることができると思います。
それほどインパクトが大きいです。
ただ、本書の理論は極端すぎる部分があるので、取り入れる部分は自分の判断で取捨選択した方がいいと思います。
あと、承認欲求を捨てようとしても、実践してみるとこれが意外と難しいです。
時間かかりそう・・・
SNSの「いいね」の数に拘っている大学生におすすめです。