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マッチョな大学生のブログ 旅行、ヒッチハイクも好き

『「公益」資本主義 米英型資本主義の終焉』 原丈人

 

「公益」資本主義 (文春新書)

「公益」資本主義 (文春新書)

 

 おすすめ度★★★★☆

 

今の社会のお金の流れの実態を知りたい人にお勧めです!!

 

ただ、読み進めるのは経済の初歩的な知識が無いと苦労するかもしれないです・・・

 

まず、著者の原さんがすごい方です。安倍総理に経済政策の方針等を提言したり、モルガンスタンレーの本社に呼ばれてスピーチをするような方です。

 

【内容】

・現在の資本主義・・・ごく少数の富豪が世界の大多数の富を保有

           どうしようもない貧富の格差

 

・企業経営も、出資者の富豪が短期的に利益を得るために中長期的な開発を断念することもある→会社は研究開発力を失う

 

・四半期ごとに利益を出さないといけない→会社は短期的に利益をだすことに追われて、研究開発に力を注げない

 

・現在の社会の一般論として、「会社は株主のもの」

→これは実はやばい、利益のみを追求し顧客や従業員をないがしろに

 

 

この現状を変えるための新たな資本主義「公益資本主義」

・利益追求のみならず、昔ながらの「日本型経営」を取り入れる

Ex:温情主義

 

・株主だけではなく、社会全体に分配

 

・四半期決算の廃止

 

ROE企業価値をみるのをやめる

 

・中長期的な経営、投資

 

【感想】

少し難しい本でした。

世の中の貧富の格差について疑問を持っている人にすごくお勧めです!!

私もこの本を読んで、現在の資本主義や貧富の格差、企業の在り方について問題意識を持つようになりました。

 

何か学びや見解を一つでも得たい大学生にお勧めです!!